イチローの「コントラバス復活」のススメ

どうも、ベース担当のイチローです。

皆様、突然ですがベースの日ってご存知でしょうか?

その見た目がベースの基本的な弦数である4本弦に見える事から「11月11日」がベースの日なんだそうで…

普段は〇〇の日とか〇〇記念日、なーんてーのは全く興味無く、自分の誕生日以外は覚える気もさらさら無かったのですが、この11月11日は嫌でも覚える事になりました。

「ベースの日」だ・か・らでは無いのです。

まずはご覧いただきましょう。
ちなみにワタクシのコントラバスは2008年購入、96年前のイタリア製フルサイズコントラバス。
そこそこエエやつです。

昨年2017年の11月11日
死ぬ思いで買った我が愛器はこうなりました。

見ての通り、えっげつなく大破しております。

コレ、ライブハウスに向かう途中、スマホながら見のチャリンコ兄ちゃんに当て逃げされてしまったのですね。
当たった衝撃で左横板に穴が空き、着地の衝撃で底が真っ二つ、なんかの弾みで右横板も大きく割れました。
目撃者ナシ、監視カメラナシ、チャリンコ兄ちゃんには瞬間で逃げられました、殺したろか。

とはいえ、当てられた直後は事態を把握しておらず、入り時間にも遅刻していたので駆け足でライブハウスに到着。
そこで初めてケースを開け、現状を把握し、大破した楽器を前に愕然とする僕を見て我がバンドメンバーは指をさしてこう言い放ったワケです。
「ベースの日やのに、壊れてるやんー」
笑顔でした。
「いやー流石っすわーもってますわー」
笑顔でした。
「日頃の行いちゃいまっかー自業自得!」
みんな笑顔でした。

僕も「テヘヘ」と笑顔で酒を飲み飲み、「ウフフ」と本番をなんとかやり過ごし、さらに酒を飲み飲み、記憶を消そうと頑張りました。
そのまま終電逃して、絶望の夜明け。
現実直視の朝帰り。


記憶を消そうと頑張ってる所。

翌日は行きつけの工房がお休みやったので、パイレーツカヌーの岩城君の工房で一時避難。
(この時、適切な助言と対処をしてくれなかったら間違いなく楽器はバラバラになってたでしょう。何せ見てもらうまでは「まだなんとか弾けるかも…明日の本番でも使えるかも…」とか思ってましたから。
ホンマに感謝っす。)

一夜明けて、行きつけのコントラバス工房に即入院。

それからの3ヶ月間は地獄、大リーグ養成ギブスの様なハードセッティングな借り物ベースでレコーディングのプリプロ、年末ワンマン、大好きなアーティストとの共演、リンディホップのビッグイベントを乗り切る日々。


笑顔ですが、物凄いハード。
スラップ?出来ねえよ!


2曲弾くととりあえず握力が無くなります。
よって長尺のMC。

そんな顔で笑って心で泣く日々にも慣れてきた頃、遂に、2018年2月9日!
我が愛器、戻ってまいりました!

ホレ、このとおり!

コレが

コレに

楽器屋さんって凄い!!!

皆様、コントラバスの事は
「コントラバス工房 角本」へ!


人気過ぎて毎度こんな感じでカオスな店内。
置いてある楽器も凄まじいポテンシャルの楽器ばかりで目眩がします。

帰ってきた楽器は弾き心地、音色、音量、全て問題ナシ!
なんなら養成ギブス効果で弦弾き千切り、ネックへし折る勢いですよぉおおお!!
ありがとう、養成借りベース。そしてさようなら。

悩んでた事が嘘みたい、ありのままのワタクシで早速怒涛のレコーディングに突入。
クラストの新作、発売日は5月25日!!!

 

…ちなみに肝心の修理費ですが
僕の入っている生命保険、損害保険等は今回のケースに適応していなく、キッチリ全額負担いたしました。

しばらくは甲類焼酎もしくはストロングゼロでやり過ごそうと思います。

皆さま、楽器に保険はかけましょう。
そして犯人の自首、待ってま〜す♩

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